注:図中の言語はスペイン語です。
スペイン王朝の始まりは、 15世紀末にカスティーリャ女王イサベル1世とアラゴン王フェルナンド2世が結婚し、共同統治を行った「カトリック両王」の時代に遡ります。この二人の結婚によって国内の主要な王国が結ばれ、レコンキスタ(国土回復運動)を完遂したことで、現代に続くスペインの基礎が築かれました。
しかし、当時はまだ各王国が独立した仕組みを維持していました。そのため、実質的に「最初のスペイン国王」と見なされるのは、両王の孫にあたるカルロス1世(16世紀)です。彼はカスティーリャとアラゴンの王位を初めて一人で継承し、ハプスブルク朝としての統一スペインを確立しました。
さらに、現在の王室の直接的なルーツを知る上では、18世紀に即位したブルボン朝の初代フェリペ5世も欠かせません。フランスのルイ14世の孫であった彼は、激しいスペイン継承戦争を経て即位しました。彼はそれまで王国ごとに異なっていた法律や特権を廃止し、フランス風の中央集権国家へと作り替えた人物です。この改革によって「一つのスペイン」としての国家体制が法的に完成し、現在まで続くブルボン朝(ボルボン朝)の長い歴史が幕を開けました。
このように、スペイン王室の「初代」は、建国の祖、統一の王、そして現王朝の始祖という三つの側面から捉えることができます。






